変わらない字を書く

 最近、書道を習いたいという気持ちが沸々と湧いてきている。
 小学生の頃、嫌々通っていた時はとにかく苦痛でしかなかった。正座は痛いし、「正しい書き方」で字を書こうとするととても窮屈で思い通りに字が書けなくて苛々だけが募る。私の行っていた書道教室は書く枚数が決まっていたので、とにかく枚数だけ適当に書いて早く帰ることばかり考えていた。
 だから、当然上達もしなかったし、続かなかった。

 けれど今になって、字を書くことがとても大切なことだと思うようになってきた。
 自分の名前でも好きな言葉でもなんでもいいのだけど、10回書いてみる。すると、全てが同じようには書けないのである。ハネの勢いや筆圧、腺の長さ全部が違う。だけど、字を書くことを生業にしている人達は同じ字を同じように書くことができる。それは上手く自分の身体をコントロールできている証なんだと思う。
 どういう風に書けば美しく書けるのかわかっていたとしても、思い通りに書けなければ意味がない。
 美しい字を書けるようになりたいわけじゃない。いや、できるなら書けるようになりたいけれど、汚くてもブレない「自分の字」を書けるようになりたい。
 それができるようになれば、きっとまた一歩自分の身体を上手く扱えるようになっているはずだ。

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