なぜ力を抜くのか

no-power

 柔術をやっていて、「力を抜きなさい」と言われます。力を抜けば抜くほどに技がかかりやすくなる、と。

 けれど、初心者の私が実際にやってみると全然上手くいきません。そもそも身体の使い方が下手だということもあるでしょう。

 ただどうも腑に落ちないとずっと感じていました。手や腕などのパーツじゃなくて、全身の連動によって力の総量で勝つというのはわかりますが、それは圧倒的な力差の前では意味がないように思えたからです。

 それがふと言われたことでほんの少しだけわかったような気がしました。いや、わかったような気分になりました。

 例えば、手首を掴まれた時に力を抜いて相手に腕を持ってもらような感覚でやる。掴んでいる側からすると、突然重りが増えたようになり一瞬隙が生まれます。「これ持って」と不意をついて荷物を投げられた状態と言えばわかりやすいかもしれません。準備ができていないので取り落としてしまったり、受け取ることはできても少しバランスを崩してしまいます。

 普段動く時に使っている力も抜くことで、そういう一瞬の隙を生まれさせることができます。その瞬間にやるから簡単に崩せたり、子どもが大人に技をかけることができるのでしょう。

 なにをされたのかわからないままに技をかけられている。いわば知覚の外からの攻撃をするために力を抜く。そう考えると、納得できました。

 ただし実践の場を使うようにするには、一瞬で流れるように行わなければなりません。まだまだ私には難しそうです。

 でもこの知覚の外から行うこと使えるようになれば、とても有用に思えます。例えば、痛み抜きで身体のコリを本人の意識しない間にほぐしたりということも不可能ではなさそうです。

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