わかってくれない大人とわからせることができない子ども

 絵本を借りたい子どもが「貸して」と言えないという現場を見ました。

 その子は「読みたい」とお母さんにすがって泣きつくのですが、本の持ち主に「貸してください」とは頼めない。
 持ち主は貸さないとは言っていないのにです。お母さんが「読みたかったら貸してと自分で頼んで」と促してもそれ頼むことができない。
 結局、その子は10分くらいお母さんが促しても自分で頼むことができなかったので、本を借りることができずに泣きながら帰って行きました。

 人見知り、なのでしょうか?

 自分の欲求はあってもそれを人に頼む恥ずかしさが上回って、切り出せない。
 子どもの心情っていうのは未知ですね。

 大人が思っている以上に複雑で、一見不可解な行動にも子ども特有の文脈がある。
 だから、最初に会った時の反応とか表面だけを見てその子のことを判断してはいけないと改めて思い知らされました。

 小さい頃は私自身も大人に対してもどかしさを感じていたんですよね。
 大人はわかってくれない、と。
 今の私はきっと「わかってない大人」になってしまっているような気がします。

 声にならない声にもっと耳を傾けていく必要がありますね。
 だけど、それを先回りして解決してしまうとそれはそれで成長の妨げになってしまうので、聴くだけに留めておく必要があります。見守るってのはなかなか忍耐が必要です。

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